本編動画
2025年8月17日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。
0:55 (1)Anthropicの大企業シェアがトップに躍り出ている!
3:37 (2)企業向けが伸びる4つの理由
8:52 (3)日本市場にも本格参入!改めて、Anthropicとはどんな会社か
12:39 (4)AnthropicがB向けにフォーカスする理由
13:58 (5)OpenAIとのARR(年換算計上売上)および業務内容の比較
15:52 (6)OpenAI、Google、Anthropicの現時点での戦略の違い
前編(8/15配信):https://youtu.be/VxFu7qgrNFU
各チャプターの概要は以下の通りです。
(1)Anthropicの大企業シェアがトップに躍り出ている!
https://menlovc.com/perspective/2025-mid-year-llm-market-update/
・ARR(年換算の経常売上)で年10倍の急成長 2023年:1億ドル、2024年:10億ドル、2025年7月時点:40〜45億ドル(年換算)このペースなら100億ドル(ただGPUコストが大きく粗利は4割から5割)
(2)企業向けが伸びる4つの理由
・①販売チャンネルの拡大 AWS Bedrock/Marketplaceに「Claude for Enterprise」が登場し、従来の直接APIに加えてポチるだけで導入できるようになった
https://aws.amazon.com/blogs/awsmarketplace/anthropics-claude-for-enterprise-now-available-in-aws-marketplace/?utm_source=chatgpt.com
Amazonは自社プロダクト(Alexa+、Prime Video)にもClaudeを組み込み、共同マーケティングを実施
https://www.ft.com/content/3e569928-dc0e-4baa-80c3-b51d24facb23?utm_source=chatgpt.com
・②セキュリティ Claude Enterprise/Teamは「入力データを学習に使わない」ことを契約で明示し、SOC 2 Type 2・ISO 27001の監査レポートを公開。日本企業が気にするPマーク相当の運用体制も整備済み
https://trust.anthropic.com/?utm_source=chatgpt.com
https://aiinnovisory.com/wp-content/uploads/2025/05/Enterprise-Readiness-of-OpenAI-vs-Anthropic-vs-Microsoft-365-vs-Google-Workspace.pdf?utm_source=chatgpt.com
・③長文処理と業種特化 50万トークン(約30万字)まで一気に読める拡張コンテキストやGitHub連携
https://www.anthropic.com/news/claude-for-enterprise?utm_source=chatgpt.com
複数行・数百シートのExcel分析を自動化も
https://www.techradar.com/pro/anthropic-launches-claude-for-financial-services-to-help-analysts-conduct-research?utm_source=chatgpt.com
・④使用料連動で勝手に売上増 トークン従量課金+前払いクレジット方式なので、社内利用が広がるほど課金が指数関数的に伸びる
(3)日本市場にも本格参入!改めて、Anthropicとはどんな会社か
・2025年秋に東京オフィス開設+日本語版Claudeを投入
https://www.jcnnewswire.com/pressrelease/101731/3/%E7%B1%B3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B3%95%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E5%9F%B7%E8%A1%8C%E5%BD%B9%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%81%AB%E6%9D%B1%E6%A2%9D%E8%8B%B1%E4%BF%8A%E3%82%92%E4%BB%BB%E5%91%BD
・Anthropicの会社概要
(4)AnthropicがB向けにフォーカスする理由
Anthropic CEO Dario Amodei氏へのインタビューより
https://youtu.be/mYDSSRS-B5U?si=VYyTqVb9SBatP7-V&t=1461
(5)OpenAIとのARR(年換算計上売上)および業務内容の比較
・ARRの規模ではOpenAI が依然 3 倍弱リード。伸び率ではOpenAIが2年で7倍、Anthropicは45倍
・サブスクではOpenAIが圧倒的に強いが、API売上ではAnthropicがやや優勢
・AnthroipcのAPI売上はコーディング目的がほとんどで、CursorとGitHub Copilotが最大顧客
・Anthropicは、Claude Codeからの4億ドルのARR。まだ急成長を続けている
https://www.reddit.com/r/singularity/comments/1mi9b2l/july_2025_revenue_source_for_openai_and_anthropic/?utm_source=chatgpt.com
(6)OpenAI、Google、Anthropicの現時点での戦略の違い
・OpenAIが現時点ではC向けが好調。AnthroipcはB向けに集中。Googleは同社の既存ユーザーにAIをどう届けるのか、という戦略の最中
https://www.computerworld.com/article/4002007/how-google-is-integrating-gemini-into-workspace.html
登壇者情報

遠藤 太一郎
株式会社カナメプロジェクト CEO
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 教授
AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

湯川 鶴章
株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長
米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。