「Death of a Salesforce」動画から営業活動の未来を考えつつ、Anthropicの新ツール「MCP」が素晴らしいので再収録して解像度を高めた一週間(2024年11月30日配信版)

目次

本編動画

2024年11月30日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。

1:02 (1)今週の概観と、ジャーナリストの視点&エンジニアの視点
2:40 (2)米VC・a16zのYouTube動画から Sales Techの未来を考える
12:16 (3)Anthropicの新オープンソースツール・MCPとは?
19:23 (4)MCPを実装している主なツールと、Puppeteerのデモ操作風景
26:46 (5)具体的な活用例を紹介
35:32 (6)MCPサーバを自社開発するとしたら
42:09 (7)果たしてOpenAIはこのオープンソースの動きに乗ってくるのか

各チャプターの概要は以下の通りです。

(1)今週の概観と、ジャーナリストの視点&エンジニアの視点  

(2)米VC・a16zのYouTube動画から Sales Techの未来を考える
・今までのSales Techは、人間の活動を人間がデジタル上に記録するというものだったが、これからのSales Techは、AIが人間のセールス活動を支援したり、あらゆるデータを記録したり、人間に代わって活動したりと、全く異なるものになる。
・Sales Techの4つの新しいトレンド:インテリジェントパイプライン、デジタルワーカー、営業支援とインサイト、CRMとオートメーション
※参考:
   • “Death of a Salesforce”: Why AI Will …  
https://a16z.com/ai-transforms-sales/  

(3)Anthropicの新オープンソースツール・MCPとは?
・MCP(Model Context Protocol)とは、AIアシスタントと実世界のデータやシステムをつなぐ標準プロトコル。ファイルやデータベースを直接操作できるようになるので、例えばデータベースに詳しい人でなくともデータベースの参照や操作が可能になる
・プロトコルがオープンな仕様なので誰でも実装でき、クライアント側とサーバー側の両方を自由に選択できる
・MCPサーバーを一度作れば対応している任意のAIクライアントから利用でき、またAIクライアントを一度MCPに対応させれば、任意のMCPサーバーを利用することもできる
・チャットアプリである必要はなく、独自のツール/エージェント等からの呼び出しも可能
※参考:
https://www.anthropic.com/news/model-context-protocol https://modelcontextprotocol.io/quickstart#installing-prerequisites-macos https://github.com/modelcontextprotocol/servers?tab=readme-ov-file

(4)MCPを実装している主なツールと、Puppeteerのデモ操作風景
・Anthropic提供の公式ツールとしてはデスクトップ版ClaudeでMCPを実装している
・他にも、Zed(高性能なマルチプレイヤーコードエディタ)やCody(コードアシスタントツール)などの開発ツールも対応 ・開発中/統合予定の企業
・ツールとしては、Block (旧Square)、Apollo、Replit、Codeium、Sourcegraphなどが挙げられる
・GoogleドライブやSlack、GitHub、Git、Postgres、それからPuppeteerなどと連携可能なMPCサーバーを、リファレンス実装として公開
・Puppeteerの実際の動きをデモ動画で確認。操作の複雑さや、ハルシネーション、トークン制限にすぐ達してしまう点などが直近で感じた課題  

(5)具体的な活用例を紹介
・ソフトウェア開発シーン ・データ分析、ビジネス分析 ・カスタマーサポート効率化
・マーケティング施策の立案 ・製品開発・改善 ・オープンソースなのでエコシステムが広がる可能性に期待
・OpenAIとAnthropicの2強になってきたような印象(Googleは独禁法の関係で積極的に動けない印象)  

(6)MCPサーバを自社開発するとしたら
・開発者向けツール、データ分析・BI、プロジェクト管理、コンテンツ管理、社内ツール連携、セキュリティ・コンプライアンス、デザイン・UI/UX、インフラ・運用、マーケティング、カスタマーサポート ・Jira/Trello/Asanaなどのタスク管理ツール連携などは非常に便利になりそう
・各領域のエージェントが社内でコラボ・連携し合うことで、よりデータが集まり、より精度も高まることに期待。エージェント同士の窓口ができたようなもの  

(7)果たしてOpenAIはこのオープンソースの動きに乗ってくるのか

個別テーマ解説動画

また、各テーマに分割した動画も配信しました。興味のあるトピックに応じてご覧ください。

これからのセールステックは、今までとは全くの別物になるだろう

0:00 「Death of a Salesforce」動画から考えるセールステックのこれまでとこれから
3:19 セールステックの4つの新しいトレンド

※サムネイル画像はMatthias GroeneveldによるPixabay画像を活用

Anthropic発表のオープンソース型標準プロトコル「MCP」の具体的な活用事例を考えてみた

0:00 AIアシスタントと実世界のデータやシステムをつなぐ標準プロトコル
5:57 MCPを実装している主なツールと、Puppeteerのデモ操作風景
13:20 具体的な活用例を紹介
22:06 MCPサーバを自社開発するとしたら
28:43 果たしてOpenAIはこのオープンソースの動きに乗ってくるのか

登壇者情報

遠藤 太一郎

株式会社カナメプロジェクト CEO
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 准教授

AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

https://kaname-prj.co.jp/

湯川 鶴章

株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長

米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

https://community.exawizards.com/aishinbun

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この記事を書いた人

人ひとりが自分な好きなこと、得意なことを仕事にして、豊かに生きる。 そんな社会に向けて、次なる「The WAVE」を共に探り、学び、創るメディアブランドです。

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