4年で5,000億ドル投資が計画される「Stargate Project」を眺めながら、大問題の「意図的に人を騙すAI」への対策を考え進めた一週間(2025年1月24日配信版)

目次

本編動画

2025年1月24日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。

0:52 (1)今週はエンジニアの視点から「Stargate Project」をじっくりと解説
3:21 (2)Stargate Projectに名を連ねるメンバー
9:11 (3)もしかしてAGIピル、飲んでる?
12:33 (4)やはり、対中国を強烈に意識しているような印象
24:36 (5)自国の倫理観に合わせたASIの開発競争が始まりつつある
27:50 (6)自己保存&目標達成のために嘘をつくAIが結構ヤバいかも
32:53 (7)AIの垂直的成長支援の可能性

各チャプターの概要は以下の通りです。

(1)今週はエンジニアの視点から「Stargate Project」をじっくりと解説  

(2)Stargate Projectに名を連ねるメンバー
・スターゲートプロジェクトは、OpenAIのために新しいAIインフラをアメリカで構築することを目的とした新会社。初期出資者として、ソフトバンクグループ、OpenAI、Oracle、MGXが名を連ねる
・4年間で5000億ドル(80兆円弱)を投資する計画で、まず1000億ドルを直ちに投入する予定  

(3)もしかしてAGIピル、飲んでる?  

(4)やはり、対中国を強烈に意識しているような印象
・OpenAIが1月13日に発表したブログで「AIはあまりにも強力であり、独裁者によって主導されたり形作られたりするべきではありません」との記載があり、明らかに中国を意識している印象
・米中のせめぎ合いのシナリオがげきかしている印象。Leopold Aschenbrenner氏によるリーク文章のシナリオ通りに進んできている。これこそがAGIピル?

※参考ブログ:OpenAI元社員リーク文書から読み解くAGIと人類の未来
https://note.com/taichiro_endo/n/n6e447c1fb03b  

(5)自国の倫理観に合わせたASIの開発競争が始まりつつある
・2027年〜2030年頃に掛けて、人類を遥かに超える知性を持ったAI(人工超知能/ASI)が誕生する可能性
・最初にASIを持った国が圧倒的な優位性を持つため、AI開発は米中間の覇権争いになりつつある
・AIは人間を欺いたり、場合によっては滅ぼす可能性があり、AIの倫理観を人の倫理観に合わせて調整するといったことが行われている
・倫理観は文化によって異なる。米中それぞれの陣営が、自国の倫理観に合わせたASIの開発競争が始まりつつある(AI版マンハッタン計画)
・質問に答えるAIから、行動するAIエージェントにシフトしつつあり、AIリスクが喫緊の課題になってきている  

(6)自己保存&目標達成のために嘘をつくAIが結構ヤバいかも
・道具的収束とは?
・AIに与えられた最終目標が違っていても、その目標を達成するために取る行動が似てくる。人間でいう「目的のためなら手段を選ばない」に近い考え方
・自己保存&目標達成のために嘘をつくケースの紹介
・Instrumental Convergence(道具的収束)をはじめ、Deceptive Alignment(欺瞞的整合)やGoal Misgeneralization(目標の誤一般化)などは喫緊の課題  

(7)AIの垂直的成長支援の可能性

個別テーマ解説動画

また、各テーマに分割した動画も配信しました。興味のあるトピックに応じてご覧ください。

「意図的に人を騙すAI」が超危険なので、具体的なケースと対策案を考えてみた

0:00 とうとうOpenAIからOperatorが出た!
0:51 エージェントやOperatorが業界に与える影響とは
4:55 実際に「美味しい広島風お好み焼きの店」を探してみてもらった
10:06 スプレッドシート連携のデモ
14:01 複数アプリ間連携のデモ
23:13 今後次々と様々なエージェントをリリースするらしい
26:50 Operatorの仕組みと使い方
30:57 実際に試した人の感想は?
36:08 (告知)The WAVE TV初の公開収録イベント開催!

※サムネイル画像はGerd AltmannによるPixabay画像を活用

登壇者情報

遠藤 太一郎

株式会社カナメプロジェクト CEO
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 准教授

AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

https://kaname-prj.co.jp/

湯川 鶴章

株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長

米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

https://community.exawizards.com/aishinbun

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この記事を書いた人

人ひとりが自分な好きなこと、得意なことを仕事にして、豊かに生きる。 そんな社会に向けて、次なる「The WAVE」を共に探り、学び、創るメディアブランドです。

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