AI業界の先頭集団に変化が見られる中、GPT-4.5およびGPT-5のロードマップを分析しながら、最近のキラーエージェントの評判をチェックした一週間(2025年2月21日配信版)

目次

本編動画

2025年2月21日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。

0:54 (1)今週はジャーナリストの視点で解説
2:29 (2)Grok 3が登場し、先頭集団はOpenAI、Google、x.aiの三つ巴の戦いへ
9:54 (3)次回リリースはGPT-4.5、そしてGPT-5へ。OpenAIがロードマップを更新
24:12 (4)Deep Researchが一つのキラーエージェントになってきた
27:37 (5)イーロン・マスク氏とサム・アルトマン氏の関係悪化年表

各チャプターの概要は以下の通りです。

(1)今週はジャーナリストの視点で解説

(2)Grok 3が登場し、先頭集団はOpenAI、Google、x.aiの三つ巴の戦いへ
・x.aiのGrokが、各種ベンチマークの他、論理推論の領域でもOpenAIを上回っている。立ち上げてから2年ほどという短い期間で先頭集団に躍り出たのはすごい
・クローズドモデルの領域の競争は時間勝負になってきた
・スピード感を見るに、Anthropiqは先頭集団から脱落するのかもしれない?もしくは、安全性を十分に検証しながらやっているから遅めなのか
・どこまで安全性に対応するか問題  

(3)次回リリースはGPT-4.5、そしてGPT-5へ。OpenAIがロードマップを更新
・次にリリースするのはGPT-4.5(コードネーム:Orion)で、これが最後の非Chain-of-Thoughtモデルとなる予定
・以降はoシリーズモデルとGPTシリーズモデルを統合し、GPT-5としてリリースする想定
・「モデルの選択」という煩雑さがなくなることが一つのポイント
・「私が予測していたより、GPT-4.5を試した優秀なテスターの多くが「AGIを感じる」らしい」(Sam Altman氏のX投稿)
https://x.com/sama/status/18915338027…
・加えて、「GPT」というブランド力を持った名前をもっと前に出したいのかも
・SnakeBenchは、ARC Prizeチャレンジの一環として開発された実験的なベンチマーク。2,800回におよぶヘッド・トゥ・ヘッドのLLMによるスネークゲームを通して、モデルが動的な環境でどのように相互作用し、リアルタイムの意思決定や長期的な戦略をどのように構築できるかを評価することを目的としている
https://arcprize.org/blog/snakebench  

(4)Deep Researchが一つのキラーエージェントになってきた
・2024年12月11日:GoogleがGemini Advancedの機能の1つとしてGemini Deep Researchをリリース
・2025年2月2日:OpenAIがDeep Researchをリリース
・2月3日:オープンソースの「Open Deep Research」などのクローンが十個以上登場
・2月15日:PerplexityがDeep Researchをリリース
・2月17日:xAIがDeep Searchをリリース  

(5)イーロン・マスク氏とサム・アルトマン氏の関係悪化年表
・2015年12月11日に両者がOpenAIを設立してから9年強。これまでの二人の変遷

個別テーマ解説動画

また、各テーマに分割した動画も配信しました。興味のあるトピックに応じてご覧ください。

Grok 3が登場し、先頭集団はOpenAI、Google、xAIの三つ巴の戦いへ

0:00 xAIのGrokが論理推論の領域でOpenAIを上回っている!
2:45 クローズドモデルの領域の競争はいよいよ「資金力×時間」の勝負になってきた
5:29 どこまで安全性に対応するか問題

※サムネイル画像はWELC0MEИ0によるPixabay画像を活用

次はGPT-4.5、そしてGPT-5へ! OpenAIのロードマップに関するサム・アルトマン氏のX投稿を探る

0:00 OpenAIの次期ロードマップに関するサム・アルトマン氏のX投稿
1:38 「モデルの選択」という煩雑さがなくなることが一つのポイント
5:34 GPT-4.5を試した優秀なテスターの多くがAGIを感じているらしい
7:35 新しいベンチマーク・SnakeBenchをチェック
10:47 「GPT」というブランド力を持った名前をもっと前に出したいのかも
※参考:https://x.com/sama/status/1889755723078443244

※サムネイル画像はM Youri AlkayyisによるPixabay画像を活用

Deep Researchが一つのキラーエージェントになってきた

0:00 各社のDeep Research機能リリースのまとめ
1:38 エージェント時代のキラーエージェントになってきた

※サムネイル画像はPavloによるPixabay画像を活用

登壇者情報

遠藤 太一郎

株式会社カナメプロジェクト CEO
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 准教授

AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

https://kaname-prj.co.jp/

湯川 鶴章

株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長

米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

https://community.exawizards.com/aishinbun

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この記事を書いた人

人ひとりが自分な好きなこと、得意なことを仕事にして、豊かに生きる。 そんな社会に向けて、次なる「The WAVE」を共に探り、学び、創るメディアブランドです。

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