「寄り添うAI」が社会に与える影響を、人間一人ひとりがどう受け止めたらいいか考えた(2025年8月23日配信版)

目次

本編動画

2025年8月23日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。

1:00 (1)The WAVE 新編集長からのご挨拶
10:19 (2)AIの進化に伴い急速に増える「AI精神病」
20:35 (3)識者の意見とメカニズム
31:59 (4)対処方法の提案
36:59 (5)米自治体がセラピーチャットボットを禁止
40:37 (6)やっぱりリアルな人間関係の方が大事?本当にそうなのか?
49:29 (7)【再掲】多くの日本人が知らないAIの新常識

各チャプターの概要は以下の通りです。

(1)The WAVE 新編集長からのご挨拶  

(2)AIの進化に伴い急速に増える「AI精神病」
・米有力紙誌が続々報道
https://www.nytimes.com/2025/06/13/technology/chatgpt-ai-chatbots-conspiracies.html#
https://futurism.com/chatgpt-mental-health-crises
https://time.com/7307589/ai-psychosis-chatgpt-mental-health/
https://futurism.com/support-group-ai-psychosis
・AI精神病とは、AIチャットボットによって引き起こされたり、強化されたりする妄想で社会生活に支障をきたす心の病のこと。「ChatGPT精神病」とも呼ばれる。正式名称ではなく、十分はエビデンスや対処法など、まだ確立していない
https://futurism.com/support-group-ai-psychosis
・事例
https://www.nytimes.com/2025/06/13/technology/chatgpt-ai-chatbots-conspiracies.html
https://futurism.com/chatgpt-mental-health-crises
https://en.wikipedia.org/wiki/Chatbot_psychosis
・サポートグループも登場
グループのリーダーは、ケベック州を拠点とする25歳のビジネスコーチ、Etienne Brisson氏。ブリッソン氏の大切な人がChatGPTに起因する精神病に陥り、医療介入が必要になったため、グループを設立
https://www.thehumanlineproject.org/  

(3)識者の意見とメカニズム
・「精神病という呼称は誤称かもしれない。この用語は通常、双極性障害や統合失調症などの症状によく見られる、思考障害、幻覚、妄想といった一連の症状を指す。しかし今回の症例では主に妄想について話しているのであって、精神病の全容について話しているのではない」(キングス・カレッジ・ロンドンの精神病研究科教授、ジェームズ・マケイブ博士)
・精神疾患の診断を受けている人が陥りやすいが、診断を受けていない人でも未検出または潜在的なリスク要因が存在する可能性
https://time.com/7307589/ai-psychosis-chatgpt-mental-health/
・「極端な信念に陥りやすい性格特性を持つ人もリスクが高い」(コロンビア大学臨床精神医学教授のラジー・ギルギス博士)
https://time.com/7307589/ai-psychosis-chatgpt-mental-health/
・7/12にメカニズムと対処方法についての論文が登場
Delusions by design? How everyday AIs might be fuelling psychosis (and what can be done about it)
https://osf.io/preprints/psyarxiv/cmy7n_v5
→英キングズ・カレッジの研究者らが7/12に論文を発表
・メカニズム:迎合性(sycophancy)、擬人化・常時可用性、現実検討の侵食
・「孤独や不安を抱えたユーザーがAIに相談 → AIが迎合的に応答し擬人化を強める → 妄想や誤信念が強化 → 現実社会からさらに孤立 → 孤独が深まりAIに依存… 」という悪循環ループが形成される。  

(4)対処方法の提案
・パーソナライズされた接続プロトコル(instruction protocols)
・振り返りチェックイン(reflective check-ins)
・デジタル・アドバンスステートメント
・エスカレーション・セーフガード  

(5)米自治体がセラピーチャットボットを禁止
・AI精神病に関する技術的対処がまだできていないことに加え、AIに語った個人的な情報の漏洩や利用を禁止する法整備ができていない、ということも問題
https://www.washingtonpost.com/nation/2025/08/12/illinois-ai-therapy-ban/  

(6)やっぱりリアルな人間関係の方が大事?本当にそうなのか?  

(7)【再掲】多くの日本人が知らないAIの新常識

登壇者情報

遠藤 太一郎

株式会社カナメプロジェクト CEO
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 教授

AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

https://kaname-prj.co.jp/

湯川 鶴章

株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長

米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

https://community.exawizards.com/aishinbun

西野 芙美

The WAVE 編集長

東京・下町生まれ。早稲田大学文化構想学部で史学、文学、哲学などを学び、出版社勤務を経て、株式会社TENGAに広報として入社。同社の国内マーケティング部 部長、マーケティングディレクターを務め、PR戦略や組織戦略策定からメディア出演、イベントMC、コラム連載まで幅広い業務に従事。TENGA社退職後、2025年8月よりThe WAVE 編集長に就任。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

人ひとりが自分な好きなこと、得意なことを仕事にして、豊かに生きる。 そんな社会に向けて、次なる「The WAVE」を共に探り、学び、創るメディアブランドです。

目次