【解説AI】モデル戦争は終わった——次の主戦場はオーケストレーション|AIエージェント構築の5つのレイヤーを解説

2026年5月18日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。

0:00 本日のアジェンダ
1:11 爆発的な増殖フェーズにあるAIエージェント。主戦場はAIモデルからハーネスへ
5:58 Social Capitalの考えるエージェント基盤5つのレイヤー
8:23 インテリジェンス層
12:52 アクション層
18:37 ガバナンス層
28:59 オーケストレーション層
34:20 エコノミック層
37:30 Social Capitalの総括:エージェント時代の覇権は誰が握るのか
39:52 AIビジネスは計算資源が必要なので、一人勝ちはない

AI業界の主戦場が、AIモデルの性能競争から、そのモデル周辺にどんな仕組みを構築し企業の収益を上げるのかというエージェント基盤の競争に移行した。
そのエージェント基盤はどのようなものになり、そのエージェント基盤の覇者になるのは誰か。
エージェント基盤に関しては、ハーネスという言葉が使われ始めたが、まだその定義は統一されていない。エンジニアは、AIモデルの周辺に構築するツールやループといった仕組みのことをハーネスと呼ぶが、投資家や経営層は、AIエージェントを会社のワークフローに組み込む際のセキュリティやガバナンスの仕組みのことまでもハーネスと呼ぶ。
そんな中、シリコンバレーのVCであるSocial CapitalがAIエージェント基盤を5つのレイヤーに分けて、現状と今後の展望を解説する有料レポートを発表した。それによると、5つのレイヤーとは、知能、行動、ガバナンス、オーケストレーション、経済のレイヤー。その中で一番重要なのが、オーケストレーションのレイヤー。ここがどのAIモデルをどの業務に活用するのかを決めるからだ。
OpenAIやAnthropicなどのAIモデル大手は、コンサルティングやエンジニア派遣の子会社を設立し、AIモデルを軸にオーケストレーションのレイヤーまで抑えようという考え。NVIDIAなどAIモデル以外のAI企業は、直接オーケストレーションレイヤーを手中に収めようという考えだ。
AIモデルを遥かに超える市場の覇権をめぐって、AI大手、AIスタートアップ、コンサルティング会社、SIerなどの激しい戦いが今後繰り広げられることになる。

目次

登壇者情報

遠藤 太一郎

株式会社カナメプロジェクト 取締役
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 教授

AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

https://kaname-prj.co.jp/

湯川 鶴章

株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長

米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

https://community.exawizards.com/aishinbun

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この記事を書いた人

人ひとりが自分な好きなこと、得意なことを仕事にして、豊かに生きる。 そんな社会に向けて、次なる「The WAVE」を共に探り、学び、創るメディアブランドです。

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