本編動画
2024年12月20日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。
0:48 (1)OpenAIによる12日連続発表で気になったポイント
3:47 (2)ネイティブ・マルチモーダルって、改めて何がすごいのか?
7:29 (3)これから多くのAIツールがユーザビリティの「閾値」を超えてくるようになる
11:02 (4)エージェント時代にビジネスソフトの概念が崩壊!?
各チャプターの概要は以下の通りです。
(1)OpenAIによる12日連続発表で気になったポイント
(2)ネイティブ・マルチモーダルって、改めて何がすごいのか?
・Gemini 2.0で発表された「ネイティブ・マルチモーダル」とはどういうことなのか?について、Gemini 2.0 Flashモデルの解説動画が分かりやすい
※参考:https://youtu.be/7RqFLp0TqV0
・これまでのAIモデルで普通の車の写真をオープンカーの写真に変えようと思えば、屋根部分をうまく切り取るか、複雑なプロンプトが必要だったが、Gemini 2.0はネイティブ・マルチモーダルなので、「オープンカーに変えて」というプロンプトだけで正確に変えてくれる
・ベクトルの考え方について、数年前の画像へのキャプショニング技術から解説。当時、画像と文章の特徴をそれぞれ取得し、同じベクトル空間上の近い点に埋め込まれるよう学習することで、画像のキャプショニングができるようになると言う内容で紹介。今回のネイティブ・マルチモーダルも、原理的には一緒かも?
(3)これから多くのAIツールがユーザビリティの「閾値」を超えてくるようになる
・最近のAIツールのユーザビリティの閾値が、急激に超えてきている印象。閾値を超えることで、一気にPMF(プロダクト・マーケット・フィット)するだろう
(4)エージェント時代にビジネスソフトの概念が崩壊!?
・「ビジネスソフトの概念はエージェントの時代に全て崩壊する。ビジネスソフトは、データベースとロジックでできている。ロジックは全てエージェントに移行する。そうなるとビジネスソフトは単なるデータベースになり、ユーザーは簡単に乗り換えるようになる。われわれはかなり積極的に崩壊を狙っていきます」(Microsoft CEOのSatya Nadella氏)
・会計ソフトで考えた場合のデータベースとロジックの考え方
・Copilotを親エージェント、ExcelやWordを子エージェントみたいな形。「まず我々はCopilotをオーガナイズレイヤーにして、ExcelやWordをエージェントとして活用することを考えている」(Satya Nadella氏)
・ビジネスソフトの未来を考えるためには、業界全体の動向を把握することも大事。MicrosoftとSalesforceは自社のビジネスソフトをまずは連携させるが、他社のソフトと連携させるかどうかは未定。Anthropicはビジネスソフトを連携しやすいプロトコルをオープンソースでリリースしたが、みんながそれを使うようになるのかどうかは不透明。OpenAIはAIネイティブブラウザを開発中という噂があり、開発したとなるとブラウザ上で連携が容易になる
個別テーマ解説動画
また、各テーマに分割した動画も配信しました。興味のあるトピックに応じてご覧ください。
Microsoftは自らの手でこれまでの牙城を崩そうとしている!AIエージェント時代は、これまでのビジネスソフトの概念が崩壊するかもしれない
0:00 AIエージェントがビジネスソフトのロジック部分を担うようになる
3:03 Copilotが親エージェント、ExcelやWordが子エージェントみたいなイメージ
8:32 Salesforce、OpenAI、Athropicなど、業界全体の動向をチェック
※サムネイル画像はPeter PruzinaによるPixabay画像を活用
AIツールの「閾値」超えがポイント。Gemini 2.0のネイティブ・マルチモーダル機能から考えるユーザビリティ
0:00 ネイティブ・マルチモーダルって、改めて何がすごいのか?
1:34 画像へのキャプショニング技術からベクトルの基本的な考え方を解説
3:42 これから多くのAIツールがユーザビリティの「閾値」を超えてくるようになる
※サムネイル画像はPeter PruzinaによるPixabay画像を活用
登壇者情報
遠藤 太一郎
株式会社カナメプロジェクト CEO
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 准教授
AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等
湯川 鶴章
株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長
米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。