突如出現「gpt2」という謎モデル、爆速AI「Groq」の可能性、エージェントのベンチマーク論文「OSWorld」など、引き続きAI動向の激しい一週間(2024年5月2日配信版)

目次

本編動画

2024年5月2日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。

0:31 ①gpt-2ではなく「gpt2」。謎モデルが突如話題になった経緯
8:36 ②実はOpenAI、結構危機的状況なのかもしれない
18:22 ③推論専用チップから生まれたAI「Groq」の可能性が凄まじい
20:50 ④論文「OSWorld」から考える、PCいらずなAIエージェント社会
29:45 ⑤AIのハルシネーション問題が実はもうほぼ無くなってきたかも
34:14 ⑥今後ますます、用途によってエージェントを分けたくなるはず

各チャプターの概要は以下の通りです。

①gpt-2ではなく「gpt2」。謎モデルが突如話題になった経緯
・サム・アルトマンがXに意味深なメッセージを投稿
・わざわざ「gpt-2」から「gpt2」に編集した理由とは
・最近サム・アルトマンはLlama 3などの登場で少し焦っている/苛立っているか  

②実はOpenAI、結構危機的状況なのかもしれない
・オープンモデル時代論が今週めちゃくちゃ出てきている
・Llama 3の登場によって、LLMにお金が集まらなくなるかもしれない
・クローズドモデルで先頭を走ってもすぐにオープンソースで追いつかれる時代
・GPT-5とLlama 3 400Bの差の有無/大きさによって今後のAI開発の方向性が決まってくる
・今は学習にかかるコストよりも推論にかかるコストの方が高い ・海外では確実にオープンソースに移行してきており、日本も海外の方向になっていく可能性が高い
・もしかしたら、OpenAIは実は危機的状況にあるのかもしれない
・メタバースで落ちたMetaの評価が、ここにきてオープンソース型LLMでまた上がってきた  

③推論専用チップから生まれたAI「Groq」の可能性が凄まじい
・とにかく返しがめちゃくちゃ早いので、リアルタイムの会話や翻訳とかにも耐えうる  

④論文「OSWorld」から考える、PCいらずなAIエージェント社会
・エージェントのベンチマークに関する論文 ・エージェントが進化すれば人間はPC作業をしなくて良くなる
・今の段階では画面の理解が足りない、Webサイトは人間用のUIになっているのでAIにとっては分かりにくい
・論理的思考も大きな課題
・動画を見せるだけでAIが学べるようなれば、一人で大企業並みの仕事ができる時代になるかもしれない  

⑤AIのハルシネーション問題が実はもうほぼ無くなってきたかも
・最近AIのハルシネーションを問題にする発言が急激に減ってきた印象
・足りないところはRAGにするというのが最近の流れも相まっている
・とはいえ、最新のモデルを使っているか否かの差に起因したものかもしれない
・もしかしたらサム・アルトマンは焦っているわけではなく、自信があるからこその行動なのかもしれない  

⑥今後ますます、用途によってエージェントを分けたくなるはず

個別テーマ解説動画

また、各テーマに分割した動画も配信しました。興味のあるトピックに応じてご覧ください。

突如現れた「gpt2」とは何なのか。謎AIモデル登場の経緯や意図を探る

0:00 まずはChatbot ArenaのLeaderboardを理解しよう
3:09 焦りが出始めているようにも見えるサム・アルトマン
8:05 実はOpenAI、結構危機的状況なのかもしれない
13:13 日本の大企業もオープンソース型LLMに流れるか

推論専用チップから生まれたAI「Groq」の可能性が凄まじい

※サムネイル画像はAlbrecht FietzによるPixabayからの画像を活用

AIエージェントが進化すれば人間はPC作業をしなくて良くなる

0:00 論文「OSWorld」から考える、PCいらずなAIエージェント社会
2:31 現状の問題点①:画面の理解不足
4:28 現状の問題点②:論理的思考

ハルシネーションに悩んでいるとしたら、すでに古いモデルを使っている可能性がある

0:00 AIのハルシネーション問題が実はもうほぼ無くなってきたかも
4:27 今後ますます、用途によってエージェントを分けたくなるはず

※サムネイル画像は琛茜 蒋によるPixabayからの画像を活用

登壇者情報

遠藤 太一郎

株式会社カナメプロジェクト CEO
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 准教授

AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

https://kaname-prj.co.jp/

Lucky☆TEDDY

The WAVE フェロー

The WAVEのリサーチ責任者であり、「良心」を司る存在でもある人物。左手には様々な最先端テクノロジーが詰まった福袋を、右手には幸せと豊さを呼ぶ黄金の小槌を持ち、毎日ゴキゲンに情報の荒波をサーフィンしながら、常に2歩先の未来を見据えて鋭い切り口で世の中の動向を分析する。たまに毒づくこともあるが、それも愛ある証拠。帽子には良心の「良」の文字が刻まれている。

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この記事を書いた人

人ひとりが自分な好きなこと、得意なことを仕事にして、豊かに生きる。 そんな社会に向けて、次なる「The WAVE」を共に探り、学び、創るメディアブランドです。

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