本編動画
2024年11月22日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。
0:59 (1)燃え尽き症候群気味なジャーナリストの視点&エンジニアの視点
3:18 (2)OpenAI o1に他モデルが追いついてきている!
6:23 (3)Y Combinator主催のハッカソンでo1の実力が爆発
11:14 (4)GoogleのGemini 有料版にメモリ機能が搭載
12:05 (5)マイクロソフトが独立型AIエージェントを発表
22:28 (6)アメリカでは実際にAIに仕事が奪われる事例が話題になっている!
34:53 (7)米政府の委員会がマンハッタン計画のようなAI構想を推進している
各チャプターの概要は以下の通りです。
(1)燃え尽き症候群気味なジャーナリストの視点&エンジニアの視点
(2)OpenAI o1に他モデルが追いついてきている!
・リリース当初はo1が圧倒的だと言われていたが、ClaudeやGeminiなど他社モデルも追いついてきている
※参考:https://lmarena.ai/
(3)Y Combinator主催のハッカソンでo1の実力が爆発
・CADを使った自然言語によるデザインについて、GPT-4oだとうまくいかなかったが、o1にしたらうまくいくようになったハッカソン事例が、Y CombinatorのYouTubeチャンネルで語られている。サム・アルトマン氏も本プロジェクトを絶賛
・今回使われたのは、o1-previewではなく本体の方か?
※参考:https://youtu.be/JiwiqYGw4iU?si=7qy2PChF8_AIsbMP&t=645
(4)GoogleのGemini 有料版にメモリ機能が搭載
・Gemini Advanced(有料版)に「設定を記憶させる機能」が追加
(5)マイクロソフトが独立型AIエージェントを発表
・書類を作るように簡単にエージェントを作ることができる
・マルチモーダル、論理的思考、メモリやデータ連携が載ってくると発表。特にメモリに関しては2025年までに「無制限のメモリ(Infinite Memory)」になると表現
※参考:https://www.youtube.com/watch?v=wb_uWHFJBnA
・これに対してSalesforceのマーク・ベニオフ氏は「Clippy」だと一蹴。Clippyとは、かつて90年代にOffice製品のアシスタントとして登場したキャラクターのことで、当時は批判が多かった(一方でコアなファンもいた)
※参考:https://x.com/tsarnick/status/1837643237181546874
(6)アメリカでは実際にAIに仕事が奪われる事例が話題になっている!
・すでにアメリカではAIに仕事が奪われた話でRedditが盛り上がっている
・地方ニュース制作の仕事に携わる投稿者の会社では最近、Q.ai社が開発したAI駆動型システムが導入され、ニュース制作に必要な監督、オーディオ操作、グラフィック操作などの作業を全て代替することになった。その結果、放送局で20人が解雇された。特に深刻なのは、50代の独身者や学歴のない同僚たちは転職が難しいこと。業界全体の変化に対する懸念を表明している
※参考:https://www.reddit.com/r/ChatGPT/comments/1guhsm4/well_this_is_it_boys_i_was_just_informed_from_my/
・ユニバーサルベーシックインカムやリスキリングなどの対応策も議論されている
・他にも、気象予報士、保険会社のコールセンター、医療機関のバックオフィスなど、AIによる自動化・効率化で色がなくなるケースが紹介されている
・中期的には人間とAIのハイブリッドでの作業が前提になってくるが、長期的にはAIい完全に任せる形になりそう
・経済指標の見直しも必要になることが考えられる
・社会全体で便益を共有できる仕組みとして、何が考えられるか?
(7)米政府の委員会がマンハッタン計画のようなAI構想を推進している
・米議会の超党派「米中経済安全保障調査委員会」によるAI版マンハッタン計画なるものを提言
※参考:https://jp.reuters.com/world/C6K34HYZ5ZIYPAEZXQVBPCXUEY-2024-11-20/
・Leopold Aschenbrenner氏によるリーク文書の通りの動きになってきている。時間軸としては、さらに前倒しになっている
※参考:https://note.com/taichiro_endo/n/n6e447c1fb03b
登壇者情報
遠藤 太一郎
株式会社カナメプロジェクト CEO
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 准教授
AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等
湯川 鶴章
株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長
米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。