本編動画
2026年5月8日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。
0:00 本日のアジェンダ
0:50 Grok 5は出なかった ── エージェント基盤競争の影で起きたこと
3:35 年商2億ドル超・Super.com 共同創業者がAnthropicへ ── AI企業への人材流入
7:35 OpenAIによる「GPT-5.5 Cyber」限定公開、米Anthropic社「Mythos」批判を撤回
10:19 OpenAIとAnthropicが企業導入会社を相次ぎ設立、ウォール街と組む
15:07 RemyはGeminiを「仕事の執事」に変えるか
米OpenAIが、サイバーセキュリティ向けの新モデル「GPT-5.5 Cyber」の提供を、当面は「重要なサイバー防衛担当者」に限定する方針を明らかにしました。Altman氏がつい先日、米Anthropicがサイバー防衛ツール「Mythos」を選ばれたユーザーだけに提供したことを「恐怖に基づくマーケティング」と批判していたのに、OpenAIも競合ツールであるCyberについて同様の限定公開に踏み切った形になります。
また、米Anthropicと米OpenAIが、企業の業務現場にAIを深く組み込むためのサービス会社づくりに動き出しました。狙いは、単にClaudeやChatGPTを販売することではなく、顧客企業の現場にエンジニアを送り込み、業務フローを分析し、AIシステムを実装するPalantir型の「前線配備エンジニア」モデルと言えます。
なお、xAIは世界最大級のAIクラスタ「Colossus」を約55万GPU規模で構築し、最新のNVIDIA Blackwellを積極導入したことで、投資家のGavin Baker氏(Atreides Management CIO)から「Grok 5がcompute優位性で最先端になる」と高く評価。Elon Musk氏も2025年末〜2026年Q1リリースを公言していました。しかし2026年5月現在、Grok 5は未だ正式リリースされず訓練継続中で、Blackwellのオーバーヒート・グリッチ問題、電力・冷却インフラの未成熟、6T〜10Tパラメータ級の巨大MoEモデルの訓練難易度が重なり、Elon氏自身が2025年11月にQ1延期を認めざるを得ませんでした。代わりにGrok 4シリーズを先行リリースしてしのぐ「ていたらく」な状況となっています。
登壇者情報

遠藤 太一郎
株式会社カナメプロジェクト 取締役
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 教授
AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

湯川 鶴章
株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長
米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。


