【解説AI】AmazonはAIで出遅れていなかった——AWSとTrainiumが変えるAIインフラ競争

目次

本編動画

2026年5月9日に、「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。

本動画では、生成AI競争で「出遅れ組」に見えがちだったAmazonを、AWSとTrainiumの視点から読み直します。米テック業界分析メディアStratecheryのBen Thompson氏は、AIの主戦場が「学習」から「推論」、さらに「エージェント」へ移ることで、AWSの強みが再評価されると指摘しています。AmazonのAndy Jassy CEOも、AIエージェントを作る顧客は既存のクラウドサービスやデータと同じ場所にAIを置きたがっていると説明しています。企業データや業務アプリがすでにAWS上にあるなら、AIエージェントが実際に働く場所としてAWSが有利になる、という見方です。
後半では、Amazon独自のAI半導体Trainiumがなぜ重要なのかを解説します。Trainiumは単なるNVIDIA対抗チップではなく、AWSがAI推論を安く大量に回すためのコスト構造を変える基盤です。一方で、NVIDIA CEOのJensen Huang氏は、AIの計算方法はまだ変わり続けており、新しいアルゴリズムに対応できる柔軟な基盤が重要だと語っています。つまり本質は「NVIDIA vs Trainium」ではなく、AI計算市場が「発明の計算」と「工場の計算」に分かれ始めていることです。AmazonはAIで出遅れたのではなく、AIを企業の中で働かせる時代に、AWSの本当の強さが見え始めたのです。

登壇者情報

遠藤 太一郎

株式会社カナメプロジェクト 取締役
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 教授

AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

https://kaname-prj.co.jp/

湯川 鶴章

株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長

米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

https://community.exawizards.com/aishinbun

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

人ひとりが自分な好きなこと、得意なことを仕事にして、豊かに生きる。 そんな社会に向けて、次なる「The WAVE」を共に探り、学び、創るメディアブランドです。

目次