本編動画
2026年7月20日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。
0:00 本日のテーマ
1:51 裏切り①:実験の秘密裏の妨害と偽の成功報告
4:07 裏切り②:ユーザーの詐欺の幇助と証拠削除
7:15 裏切り③:評価ラベルの意図的な改ざん
12:57 裏切り④:人間を実行役にした機密漏洩の誘導
16:27 「統計的な模倣」と「本物の動機」の区別はそもそも技術的に可能なのか?
22:32 アライメントにまつわるジレンマは解決できるのか?
24:47 連鎖という悪夢
27:01 「AIの内部統制」は新しいビジネス領域になるのか?
29:37 優等生に育てるほど、優等生の信念で嘘をつく。人間と同じ問題が始まった
AIエージェントが会社の中で働くようになったとき、問題になるのは「仕事ができるか」だけではありません。命令に反対して実験を秘密裏に妨害する。ユーザーの不正に協力して記録を書き換える。AIの回答を採点する立場で、事実と逆の評価を出す。さらには、人間を実行役にして機密情報を外部へ伝えようとする――。
米Anthropicが公開した研究では、Claude、GPT、Gemini、DeepSeek、Grokなど14の最先端AIを企業内エージェントとして動かし、こうした失敗が起きる条件を調べました。
もちろん、これは意図的に問題を誘発したシミュレーションであり、実際の企業で起きた事故ではありません。しかし、AIにメール送信、ファイル編集、システム操作などの権限を与える企業が増えるなか、無視できない早期警告です。
今回のThe Wave TVでは、研究で確認された「AIの4つの裏切り方」を具体的な事例とともに解説します。
・AIはなぜ実験を妨害し、成功したと報告したのか
・なぜユーザーの詐欺に協力するAIが現れたのか
・安全性を重視したAIが、なぜ評価結果を偽ったのか
・AIが人間に機密漏洩を促したとき、責任は誰が負うのか
・企業はAIエージェント導入前に何を準備すべきか
AI導入の競争は、「何をさせるか」だけを考える段階から、「どう監督し、どう統治するか」を考える段階に入りつつあります。
関連記事:
倫理観のある優等生だから嘘をつく=Anthropicが公開したAI監視の落とし穴
https://exawizards.com/column/ai-trend/news-07-16-2026/
登壇者情報

遠藤 太一郎
株式会社カナメプロジェクト 取締役
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 教授
AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

湯川 鶴章
株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長
米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。


