本編動画
2026年6月6日に、以下の目次で「ほぼ週刊、AI動向のイマとミライ」動画を配信しました。
0:00 本日のアジェンダ
1:17 企業は自分のAIを作るべき
8:35 オープンなハーネスを持つべき+Private Evalが最大の知的財産だ
12:47 Private Evalとはその会社だけの「良い仕事」の採点表
16:04 エージェント時代には新しいUIが必要
20:18 2年間で痛いほど学んんだのはハーネスにはコンテキストが必要ということ
24:52 全ての作業履歴を通じて暗黙知をAIが学習
29:38 Nadella氏が考える「自分たちのAI」のまとめ
32:19 おまけ解説:ハーネスとPrivate Evalで業界標準になる
39:19 急速に変わる組織のあり方
今日「AI」と言えば、米OpenAIのGPT-5やAnthropicのClaudeのような基盤モデルを思い浮かべる人が多い。しかしMicrosoftのSatya Nadella氏は、AIの主戦場は、基盤モデルそのものから、企業ごとに作られる「AIシステム」へ移っていくと見ている。
もちろん、一般企業がGPT-5に対抗するような基盤モデルを独自開発するという意味ではない。既存の基盤モデルを、自社データ、業務ツール、社内の文脈につなぎ、自社の仕事に合わせて動かす仕組みを作るということだ。Nadella氏の言葉で言えば、それぞれの企業が「自分たちのAI」を持つようになる。
その中心にあるのが、基盤モデルとハーネスの組み合わせだ。ハーネスとは、モデル、データ、ツール、業務文脈をつなぎ、AIに実際の仕事をさせるための実行基盤である。そこに企業独自の評価基準、private evalを加えると、AIの出力を自社の基準で測り、改善していくループが回り始める。
重要なのは、使うモデルを替えても、この改善ループを維持できるかどうかだ。モデルAからモデルBに切り替えても、自社の評価基準で性能を上げ続けられるなら、その会社はAI活用の主導権を握っている。逆に、特定のモデルに依存しなければ成果が出ないなら、主導権はモデル提供企業側にある。
Nadella氏は、こうしたAIシステムを各社が作れるようにするエコシステムこそ、これからのMicrosoftの仕事になると語っている。AI時代の企業価値は、最強モデルを持つことではなく、自社の業務文脈、評価基準、ツール、作業履歴を組み合わせて、自社のAIを育て続ける仕組みに移っていく。今回の動画では、その意味を解説する。
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全ての企業が「自分たちのAI」を構築する時代=MicrosoftのSatya Nadella氏
https://community.exawizards.com/aishinbun/news-06-06-2026/
登壇者情報

遠藤 太一郎
株式会社カナメプロジェクト 取締役
国立大学法人東京学芸大学 教育AI研究プログラム 教授
AI歴25年。18歳からAIプログラミングを始め、米国ミネソタ大学大学院在学中に起業し、AIを用いたサービス提供を開始。AIに関する実装、論文調査、システム設計、ビジネスコンサル、教育等幅広く手がけた後、AIスタートアップのエクサウィザーズに参画し、技術専門役員としてAI部門を統括。上場後、独立し、現在は株式会社カナメプロジェクトCEOとして様々なAI/DAO/データ活用/DX関連のプロジェクトを支援する。国際コーチング連盟ACC/DAO総研 Founder等

湯川 鶴章
株式会社エクサウィザーズ AI新聞 編集長
米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。


